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井戸端会議

 第12回「楽しく語ろう!郷土史井戸端会議」

第12回「三田の百姓一揆」

今回のテーマは「三田の百姓一揆」で、パネラーの平井重次氏にお話しいただきました。
1869(明治2)年に三田で大規模な百姓一揆があったそうです。この年は不作が重なった上、年貢の取り立ては変わらず、領民の生活は困窮し、不満の矛先は当時の藩政改革を推し進めていた白洲退蔵氏と小寺泰次郎氏に向かったようです。下田中の仲惣佐衛門氏を中心として、天狗回状(誰が書いたかわからない極秘文書)を回し、三田領民は11月15日に決起しました。その後の話し合いで年貢は半減されたそうです。
平井氏は当時の地図や農具の映像を交えながらお話しくださいました。
その後皆さんの知識を出し合いながら、三田でなぜ百姓一揆が起こったのか、三田藩の借金は20万両だったが、現在の価値でどのくらいの金額になるのか、三田全域の百姓一揆だったにもかかわらず、南郷地区(畑中、西山、天神等)が参加しなかったのは代官が小寺泰次郎だったからではないか等盛り上がっていました。

2019年3月12日 三田市立図書館2階コミュニティーホール

 第11回「楽しく語ろう!郷土史井戸端会議」

第11回「三田地方の里うた(俗謡)」


 今回のテーマは「三田地方の里うた(俗謡)」で、パネラーの中後茂氏にお話いただきました。
 この里うたは中後氏が民話の収集を始めた頃に地元の方々から教えてもらったそうで、「川の流れは変わらねど、藍の丁子淵、青野の蛇濫、さては井沢の嫁が淵、桑原、桑原、欣勝寺、鐘が鳴るのは心月院、太鼓が鳴るのは妙三寺、から傘一本一乗寺」までは、同じ歌詞ですが、藍・三田・三輪・本庄・広野・高平・小野・乙原の地域によって、続く歌詞はそれぞれ違うようで、その地域の特徴を歌詞にしているそうです。

 また女性の方々が里うたに出てくる「くわばら、くわばら、欣勝寺」と「うばが谷の水」を電子黒板の映像を交えながら朗読してくださいました。
 
 皆さん記憶や経験、知識を出し合って、三田と三輪、貴志と大原のいさかいは武庫川の氾濫に原因があるのではないか、藍地区の酒滴神社にある小石は酒が流れ出したといわれる山頂にある酒滴岩のがれきではないのか、住吉神社とのいさかいでなげあった残骸ではないのか、6200万年前のものである可能性があると大変盛り上がっていました。
 
2019年2月12日 三田市立図書館2階コミュニティーホール

 第10回「楽しく語ろう!郷土史井戸端会議」

第10回 「九鬼隆一が残したもの」

今回のテーマは「九鬼隆一が残したもの」で、パネラーの平井重次氏にお話し頂きました。
平井氏は江戸時代の寺子屋の様子が描かれた浮世絵の映像を交えながら、江戸時代の学びの場が寺子屋であったこと、通う子どもの年齢も様々で卒業時期も決まっていなかったこと、また学費としてお金のかわりに農作物で納める人達がいたこと、地域や身分や性別などで学びの機会が違うこと等をお話くださいました。

明治に入り、江戸時代のこれら教育内容を是正するうごきがありましたが、なかなか受け入れられなかったようです。この混沌とした教育内容の整備をすすめ、現在の学校制度の基盤となる「改正教育令」をすすめたのが隆一氏です。その働きは「九鬼の文部か、文部の九鬼か」といわれるほどでした。

また隆一氏は美術にも造詣が深く、パリ万博での視察後、美術品や文化財の保護や調査に尽力しました。その後隆一氏は帝国博物館の館長に就任し、1914年(大正3)年に日本で初めてとなる私設博物館「三田博物館」を三田市につくりましたが、1928(昭和3)年に閉館されました。参加者の方々は未だ再建されないことを惜しんでいらっしゃいました。

 
2019年1月8日 三田市立図書館2階コミュニティーホール

 第9回「楽しく語ろう!郷土史井戸端会議」

第9回 「広野というところ」

今回のテーマは「広野というところ」で、パネラーの青江征男氏にお話いただきました。
広野は日羅上人や法導仙人とゆかりが深く、羽束山にある香下寺は飛鳥時代に日羅上人が開山したと伝えられています。その他にも13の寺院があり、仏像や観音像が祀られています。青江氏は神事としては今では珍しい加茂神社の「綱引き・樽引き神事」の映像を交えてお話しくださいました。この神事は「加茂神社の神事と小判」という民話にもなっています。また行基ともゆかりが深く、「川除(かわよけ)」という地名はもともとの川が氾濫して村人が困っていたところ、行基がその川の流れを変えたことが由来のようです。「福島(ふくしま)」という地名は、日照りで困っていた村人のために行基がため池をつくり、このため池は枯れることなく毎年豊作だったことが由来のようです。これらの話は民話「行基さんの杖あと」という民話になっています。広野には実に28の民話があるそうです。広野には歴史があり、お釈迦様・如来様に守られている地域といえるのではないでしょうか。
また広野には青野ダムがあり三田市内のほとんどの地域の水源になっています。参加者の皆さんも興味深く聞き入っておられ、活発な意見交換がなされていました。


2018年12月11日三田市立図書館2階コミュニティーホール

 第8回「楽しく語ろう!郷土史井戸端会議」

第8回 「三田のふしぎ話あれこれ その2」

今回のテーマは「三田のふしぎ話あれこれ その2」で、パネラーの森脇泉氏にお話いただきました。
三田にある三輪神社と愛宕神社と高次八幡神社は等間隔に並んでおり、これらの神社は高い所にあります。 神社ができてからその周りに「鎮守の森」ができたのではなく、「いやしろち」として気が通りやすいもともと森があった良い場所にお宮が出来たという説があるようです。 また昭和2年に水谷清氏が「古事記大講」全30巻を出版していますが、その中に古来より先人は鬼門・巽・乾の方角に祭祀施設を作り、その地の安定を図ろうとしていたそうです。 三田では鏑射山、虚空蔵山、猪名川町の大野山がその方角にあたり、祭祀施設として鏑射寺、虚空蔵寺、日光寺があるそうです。 また、この地点を線で結ぶと正三角形になり、その中に三田市域が入るようです。 このことが「古事記大講」にある日本の中心とされる条件にあてはまるのではないかとおっしゃっていました。 このように、伝承や記録を調べていくとおもしろい史実にむすびつくのではないかと、森脇氏の見解も交えながらご講義くださいました。 参加者の方々も興味深く聞き入っておられました。

2018年11月13日三田市立図書館2階コミュニティーホール

 第7回「楽しく語ろう!郷土史井戸端会議」

第7回「さんだの秋まつり」

今回のテーマは「さんだの秋祭り」で、パネラーの中後茂氏にお話いただきました。
三田では今でも神社が多く、祭りがさかんに行われています。その中でも豊作を祈願した田楽が有名で、 兵庫県内13カ所で奉納されている実に8カ所が三田で奉納されています。三田ではササラと太鼓を用いた田楽踊りのことをホーホー踊り、ハウヤ踊り、ホーヤホーヤ踊りというようです。なぜホーホー踊りというのか話題になりました。 調べたところ『「ホーウ」はたいへん神聖な言葉と現地で伝承されており、春日若宮御祭で神殿より御旅所への御魂を移すときに「ホーオホーオ」と叫ぶ声と宗教的機能は全く同じで、神霊を招く言葉といえましょう』(「さんだ風土記」(Ⅰ~Ⅵ・別冊)ⅠのP39より、三田市年中行事調査委員会編、三田市教育委員会出版、1999年出版)という記載がありました。
また民話の「綱引き樽引き」から加茂神社では「綱引、樽引神事」が行われており、民話の末西末東「扇で招き合い」から末西天満神社と末東天満神社は日にちを合わせているそうです。
今回は知っていること、思っていること、思い出したことなどたくさんの意見が出た会になりました。

2018年10月9日 三田市立図書館2階コミュニティーホール

 第6回「楽しく語ろう!郷土史井戸端会議」

第6回「九鬼隆義の時代」

今回のテーマは「九鬼隆義の時代」で、パネラーの平井重次氏にお話いただきました。
九鬼隆義は三田藩十三代藩主にあたり、70万人の救済者を出した天保の大飢饉や大塩平八郎の乱など大きく時代の流れがかわる幕末から明治までの激動の時代を生きた三田藩最後の藩主になります。 隆義は学者の白洲退蔵と足軽の息子である小寺泰次郎を抜擢しました。彼らは備中ぐわを使い未開拓地を開墾したり、サツマイモを栽培するなどして飢饉に備えました。身分にかかわらず白洲、小寺両名を抜擢した隆義は、父である丹波綾部藩主九鬼隆都の「領民と共に藩を築いていく」という考えの影響を受けたと思われます。
新たな発想が必要とされる時代を生きた隆義の手腕は現代にも学ぶことがあると平井氏はおっしゃっていました。

2018年9月11日 三田市立図書館2階コミュニティーホール

 第5回「楽しく語ろう!郷土史井戸端会議」

第5回「おらが村の自慢ばなし(健康編)」

今回のテーマは「おらが村の自慢ばなし(健康編)」で、パネラーの青江氏にお話いただきました。
病気を防いだり、健康にまつわる言い伝えを三田の民話や伝承と共に楽しくお話してくださいました。例えば、辻の地蔵さんに「七色のもの」を供えると腰痛が治る、西蓮寺の黒豆いりおにぎりや小豆ごはんは耳の病気にご利益があるなどです。 食べ物の色は体の部分に対して効果があるといわれており、この場合の黒い色は腎臓や肝臓に効果があるそうです。他に黄色は胃を、赤は心臓、紫は脳(こころ)に良いとのことです。 また牛にわらじを履かせる、牛の腹に火縄をまくなどの牛を大事にする話も多く残っています。三田は農耕で成り立っていたことから牛を大事にしていたと思われます。 昔からの習慣は自身の体を守るために言い伝えられ、現在にも引き継がれています。
こういったお話も踏まえ、青江氏は簡単な体操も紹介してくださり、参加者の方に今年の夏は格別に暑いけれど、無事に乗り切りたいですねとお話されていました。

2018年8月14日 三田市立図書館2階コミュニティーホール

 番外編「楽しく語ろう!郷土史井戸端会議」

番外編「三田の民話で見る地域の昔」

今回のテーマは「三田の民話で見る地域の昔」で、パネラー平井重次氏にお話しいただきました。今回はカフェルームでの開催となりました。
まず電子黒板に紙芝居の映像を映し出しながら、「うばが谷の水」、「日出峠のもの言い地蔵」、「竜神池の金の鶏」を朗読いただきました。「竜神池の金の鶏」は小柿にある感応寺の金の鶏の置物が題材となっています。感応寺の近くには銀山があり、織田信長の時代に最盛期を迎えていたようです。そしてこの民話に織田信長も登場します。またこの近くには源氏ゆかりの多田神社があります。源氏は花山法皇の警護役だったようです。また木器にある興福寺の観音像は武将那須与一が預けたと言われており、「興福寺の観音様」という民話もあります。源平合戦時に源氏軍が三田を通って一の谷の合戦に向かったようです。
このように民話と史実・史話は結びつきが深いようで、歴史を巡りながら民話に触れてみるのも趣がありそうです。
今回は新しい方にもご参加いただき、アットホームな雰囲気が印象的でした。

2018年7月21日 三田市立図書館2階カフェルーム

 第4回「楽しく語ろう!郷土史井戸端会議」

第4回「三田ふしぎ話あれこれ」

今回のテーマは「三田ふしぎ話あれこれ」で、三田考古学会の森脇泉氏にお話しをいただきました。 三田の興福寺にある観音像は源平合戦の武将那須与一が義経より預かった観音像を寄与したと伝えられています。また来迎寺にある観音像は平景清の娘・人丸姫が父より預かった観音像を寄与したと伝えられています。さらに欣勝寺には鎌倉5代執権北条時頼が立ち寄ったと伝えられています。 有馬富士は花山法皇が詠んだ「有馬富士ふもとの霧は海に似て波かきとけば小野の松風」の歌が有名ですが、実は山頂の姿が牛の角に似ていることから角山(ツノヤマ)と書かれた史実があり、児玉尊臣氏によれば、これはツノヤマではなくカクヤマと呼び、神体山の香久山ではなかったのかというお話もされていました。 このように三田には多くの民話・昔話があり、史実・史話を照らし合わせるとまだまだ発見があるのではないかとおっしゃっていました。参加者の皆さんも興味深く聞き入っておられました。

2018年7月10日 三田市立図書館2階コミュニティーホール

 第3回「楽しく語ろう!郷土史井戸端会議」

第3回「フラワータウンの今昔」

今回のテーマは「フラワータウンの今昔」でパネラー中後茂氏にお話しいただきました。
フラワータウンは三田市の中で最初に開発されたニュータウンで、当初の計画では人口約4万2千人、五住区として開発されましたが、現在は人口約2万1千人、四住区となり、4つの小学校、2つの中学校、1つの高校が作られました。 また以前の住区名を変更して、武庫川より「武庫が丘」、狭間池より「狭間が丘」、弥生時代の遺跡が発見されたことより「弥生が丘」、有馬富士より「富士が丘」とより親しみのある現在の住区名になりました。
またフラワータウンの中央に位置する広大な深田公園には広場や池が配置されており、この広場をつなぐ形で深田大橋が建設されました。後にこの橋は1988年(昭和63)に開催された21世紀公園都市博覧会(ホロンピア88)のシンボルとしてホロンピア館(現在の兵庫県立人と自然の博物館)に替わりました。どちらの設計も世界的建築家の丹下健三氏によるものです。
会議後半では、深田大橋の建設費用やホロンピア88の当時の状況から現在にいたるまで、井戸端会議にふさわしく参加者同士で活発に意見交換されていました。

2018年6月12日 三田市立図書館2階コミュニティーホール

 第2回「楽しく語ろう!郷土史井戸端会議」

第2回「九鬼隆国の功罪」

今回のテーマは「九鬼隆国の功罪」でパネラー平井重次氏にお話しいただきました。
三田藩主第10代九鬼隆国は名君として名高く、外様大名では異例の奏者番を務めたり、 川本幸民を藩費で留学させたりしました。 その反面、社交的であったため交際費が重なり財政が悪化したとも言われています。 質疑応答では、三田藩の財政について、財政は良く借金自体がなかった説、 逆に財政難で多額の借金があり幕末の動乱に乗じて帳消しとなった説、 埋蔵金で返却した説など活発な意見が出されました。 会が終わった後も談笑されている姿が印象的でした。

2018年5月8日 三田市立図書館2階コミュニティーホール

  第1回「楽しく語ろう!郷土史井戸端会議」

第1回「お四国、西国33カ所への誘い」

今回のテーマは「お四国、西国33カ所への誘い」で、パネラー青江征男氏にお話いただき、多くの方にご参加いただきました。
三田には西国33カ所ゆかりの花山院、蓮花寺等があります。また花山院の花山法王を慕って、11人の女官が京の都からやって来て、琴を奏でた琴弾坂の由来と尼寺の12妃墓のお話をうかがいました。
三田では昔から巡礼がおこなわれており、四国88カ所巡礼や秩父・坂東・西国の100カ所巡礼の記念碑が現在にも残っています。信仰の深さがうかがえます。
参加者の方や青江氏より、お遍路の旅をすることによって、人との出会いや、ご利益のあるお話をうかがいました。

2018年4月10日 三田市立図書館2階コミュニティーホール