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郷土史講座

過去の郷土史講座

令和3年度図書館「高田義久郷土史講座」
「『摂津国有馬郡紙幣史』より知る三田の藩札」

『摂津国有馬郡紙幣史』は、主に徳川時代の三田藩藩札、有馬郡の私札を集めた目録で、どこでどのように使われたかなど詳しい説明が記されています。
実に多くの種類の紙幣が発行され、流通し、藩の財政や庶民の生活を動かしてきたことか。また紙幣の多くが精巧につくられていることにも驚きました。この資料に紹介されている紙幣のほとんどは地元には残っていないそうです。残念なことではありますが、資料から当時の経済を想像するのも歴史を学ぶ楽しさでもあります。古い紙幣に初めてふれる方もすでに三田の歴史に詳しい方も、さらに興味を深められたことと思います。

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2021年7月21日:三田市立図書館2階コミュニティホール

令和2年度図書館「高田義久郷土史講座」
「『三田藩の歴史』より知る藩主に迎えられた養嗣子(ようしし)と正室」

今回は三田藩に嫁がれた正室と、養嗣子(家督相続人となる養子のこと)のお話でした。三田藩の繁栄と存続のためにはとても大切なことでした。「武家諸法度」により、大名家の婚礼は幕府の管理のもとで行われたのです。結婚は家の存続に関わる問題で、家格に応じたものが前提で、幕府の許可が必要でした。
初代から十三代(廃藩置県により三田藩を廃するまで)の藩主の生い立ちに合わせ、正室の家系図や家紋など資料を見ながら順にお話を聞きました。御家断絶の危機など興味深い話があり、ご参加の皆様が熱心に聞かれ、充実した時間を過ごされていました。
郷土史講座での配布資料は、図書館ホームページの電子図書館より、電子書籍として閲覧することができますので、是非一度ご覧下さい。

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2021年3月17日:三田市立図書館2階コミュニティホール

令和2年度図書館「高田義久郷土史講座」
「三田藩最後の藩主九鬼隆義と志摩三商会」

三田藩最後の藩主となった九鬼隆義は、幕末・明治の混乱の中、藩政を改革し、朝廷派に帰順し、廃藩置県で知事となりました。
早くより鉄砲を導入し、キリスト教を広め、川本幸民に洋学を学ばせ、白洲退蔵や小寺泰次郎を登用して三田藩の政治や財政をたてなおしていきました。福沢諭吉の資本主義精神に強く影響され、明治6年には白洲退蔵や小寺泰次郎らと神戸に「志摩三商会」を設立して成功をおさめます。
彼らが新時代に乗り遅れることなく荒波を越えていったのは、隆義に流れる「海の血」だったのでしょうか。

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2021年2月17日:三田市立図書館2階コミュニティホール

令和2年度図書館「高田義久郷土史講座」
「九鬼水軍:海から山へ」

九鬼氏の先祖は紀州九鬼浦の出身といわれ、九鬼嘉隆は志摩の羽切村にて海賊衆として勢威をふるっていました。その後織田信長に提案して造った「鉄張船」の艦隊が大いに貢献し、九鬼水軍の名が全国に知れ渡ることになりました。
本能寺の変の後は、豊臣秀吉に仕え、朝鮮出兵にて日本水軍の連合艦隊の総司令に任命されました。秀吉亡き後は関ケ原の戦いで嫡男守隆が東軍につき、親子が東西に分かれて戦いました。
その後家康方についた守隆が、大坂冬の陣・夏の陣でも大阪へ出入りする船の検問をして貢献しました。
しかしその後、跡継ぎ問題でもめたことを、幕府に御家騒動を起こしたと罪に問われ、水軍で猛威を振るった九鬼家が山の三田へ転付を命じられてしまいました。
山に封じ込められながらも、海賊の風習と魂は守り続けたそうです。
郷土史講座での配布資料は、図書館HPの電子図書館より、電子書籍として閲覧することができますので、是非一度ご覧下さい。

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2021年1月20日:三田市立図書館2階コミュニティホール

令和2年度図書館「高田義久郷土史講座」
「三田を走った列車の歴史:阪鶴鉄道と有馬軽便鉄道の歴史」

明治期、物資運搬のために大阪と軍港敦賀を結ぶことを目的とした阪鶴鉄道は、現在は一部線路を付け替え、ニュータウンをもつ三田、篠山方面から大阪への通勤列車となりました。
大正時代に三田―有馬間に開通した有馬軽便鉄道(国鉄有馬線)は、有馬温泉への客と沿線の農産物などの輸送に使われ多くの人で賑わいましたが、昭和18年には全線が実質廃線となりました。神戸有馬鉄道(現神戸電鉄)と並行していること、軍需輸送ではなく温泉地への行楽路線ということで不要不急線と判断されたからです。線路や枕木は軍事を目的とした別のところで活用されたのでしょう。
鉄道の歴史は地域の歴史や生活を映し出します。廃線あとを歩いたり当時の遺物を探したりする人が多いのは、なくなった線路には誰もがノスタルジーを感じるからでしょうか。

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2020年12月16日:三田市立図書館2階コミュニティホール

令和2年度図書館「高田義久郷土史講座」
「三田藩の学問」

三田藩が文武両道の人材を育成するため藩校を創設し、学問所を設け名称を変え移転しながら拡張されていった様子や、そこで藩士子弟が午前は藩校で学び、午後は校外で演武と、文武両道をしっかりとしていたことのお話がありました。
廃藩置県により廃校になるが廃藩後の教育につながっていきました。三田藩の武術については、多種多岐にわたり色々な流派があったこと、武術ゆえ秘密が厳重だったことで史料がほとんど残っていないそうです。
皆さんも興味を持ったことは追及してみて欲しいと高田先生のお言葉がありました。皆さん聞き入っておられ、楽しい時間を過ごされたと思います。

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2020年11月18日:三田市立図書館2階コミュニティホール

令和2年度図書館「高田義久郷土史講座」
『三田藩九鬼家年譜』より知る「三田藩が担った役目」

『三田藩九鬼家年譜』は、三田の歴史を知る重要な基礎資料で、高田義久氏によって九鬼家や士族の家に残る膨大な量の古文書や史料を年代順に集大成されたものです。
今回の講座では、この資料を基に九鬼家の歴史・幕藩体制下での参勤交代や軍役・婚礼・ペリー来航への対応・検地にいたるまで、その時代を担ってきた三田藩の様々な役目についてのお話を聞きました。
久しぶりの先生の講座を心待ちにしていた方も初めての方も、三田の歴史に思いを寄せて、楽しい時間をお過ごしいただけたことと思います。

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2020年07月15日:三田市立図書館2階コミュニティホール